Run, Run, Run and Run

舞台俳優ファンの観劇記録

2018年上半期を振り返る

 既に上半期どころか今年が終わろうとしていますが、さくっと上半期の振り返りをしようと思います。まだ個別の感想を上げていないものばかりですがそのうち下書きから公開に移せたらいいなあ…。

 今年の舞台は作品として予定にあるものは全部観終わって、あとは映画のOSFを残すだけとなってしまいました。命売りますとか興味ある作品はあるんですけどいかんせんいろいろ被っているのがつらいところです。

 上半期作品リストは以下の通りです。

《1月》

・舞台ONLY SILVER FISH

・舞台ハンドシェイカー

《2月》

・Sea Opening

・髑髏城の七人 上弦の月

・髑髏城の七人 下弦の月ラスト

・ミュージカルテニスの王子様 青学vs比嘉

・99才まで生きたあかんぼう

《3月》

・青春ディスカバリーフィルム~どこだって青春編

・The Greatest Showman

リメンバー・ミー

《4月》

・若様組まいる~アイスクリン強し~

・一人の息子

ハムレット

《5月》

・ミュージカルテニスの王子様 Dream Live 2018

・ヘンリー五世

ゼニガタ

《6月》

・舞台刀剣乱舞 悲伝 結いの目の不如帰

・シャカリキ応援上映 青学vs立海 関東大会 

 

 

  それぞれに細かく感想を書いていたらきりがないので、ポイントを絞ってカード的に振り返りをしようと思います。すでに個別の記事がある場合はリンクを載せました。

 

ONLY SILVER FISH

…玉城さんを初めて観た作品。きっかけは伊藤裕一さんと松田凌さんでしたが結果としてロイ(玉城さん)のパネルを買って帰るという。笑

前半のギャグ部分が私には少しダレて感じられたのですが、ミステリーに切り替わった瞬間にぴりっとした緊張感が走って場の空気が変わったのが印象的でした。

水槽と天窓の照明が綺麗で、ほんとうに魚が泳いで見えるようなゆらりゆらりとした光が神秘性や哀しさを引き立てていたと思います。

主演の松田さんは明るい好青年から一気に狂気の青年に変貌して、そのシーンは本当に背筋が寒くなるような狂気感にぞっとしました。愛しているからこそ許して、試して、でも与えられないマシューが哀しくて仕方なかった。いいやつだと思ってたのにロイてめえ。「ロイよ!!!!!!」の叫びが一瞬理解できなくて呆然とした覚えがあります。

それでもマシューがエミリーの名を呼んで過去に戻ってしまうのが悲しくて悲しくて…………、音楽と照明、エミリーの明るさ全部が美しいからますますマシューが際立って見えました。狂ってると言われる彼でしたが、それでもエミリーのことを心の底から愛していた必死さが苦しくなった話。映画も楽しみにしています…しんどい。

 

ハンドシェイカー

…佐藤弘樹さんを目当てに観劇。前半1時間の出番がほとんどなくてどうしようかと思った(笑) 一応ラスボスなので仕方ないのかもしれないし序盤の敵サイドの人は逆に後半出番が少なかった(と思う)のでどっちもどっちでしょうか。

主演の古畑さんの演技があまりにも声の演技(アニメ声)でびっくりしていたら、声優さんだと知って納得しました。かなりクセがつよく、慣れるために1時間使ったと言ってもいいくらいです。

舞台俳優が声優をやって違和感が出るのと同じように、声優の演技でそのまま舞台をやっても妙なんだなという発見を得られました…。

もとのアニメを見ていないせいもあるかもしれませんが、なんとなく終始うん…という感覚で観てしまった作品でした。がんばりは伝わった。でも2時間使って8,500円払ってってことに釣り合うかと言われたら…。全体的に舞台慣れしていない人が多かったのか、パターン的というか棒立ち的な動きが多かったのがなんだかな…。トモキ役澤井俊輝さんの日替わりは面白かったです。あとプロジェクションマッピングは大きくて世界観作りに良さそうだった。

目当てだった佐藤さんは衣装の巫女服?が足長すぎてバランスが悪かったのが残念でした。そういうことってあるんですね。物販のランダムと個ブロがあまりにも誤差ショットで若干むなしかった…w終演後物販に澤井さんがいてとても素敵な対応をされていたのでもっと売れたらいいなあと思いました。

 

Sea Opening

…玉城さんが舞台挨拶に出るってことだったのでどういうひとなんだろうと気になって前日とかに行くのを決めました。黒羽さんも名前だけ知っていて興味があったので。

作品としてこの映画がとても好きで、穏やかに流れる空気感や細やかな感情の起伏、少ない台詞で表される清くん(黒羽さん)の心情が心に響きました。悲しみ・喪失のエネルギーが爆発的ではないけれど確かな実感や痛みを伴ってじわじわと作用してきて、それぞれの悼み方や喪失感との向き合い方が引き立っていたと思います。清くんがとにかく純な子で涙しかなかった…。観終わったあと呆然として感情を消化するのにお台場から有明まで歩いたのもいい思い出です。

音楽も映像の雰囲気に合ったやさしさがあって素敵でした。よくよく歌詞を聞くと少し寂しいような気もしてでも明るくて、不思議な雰囲気の曲だと思います。実は本編外のパンフレットのインタビューでもうるっときてしまって、大事な人を亡くすということについて考える機会になりました。

舞台挨拶で玉城さんが観た人を含め作品に関わった人が幸せになってほしいといつも思っている、というようなことを話していたのがこの人好きだと感じた決め手でした。ちょっと朝早かったけど行ってよかった~。

もっともっとたくさんの人に触れてほしい作品です。DVDうっかり予約し忘れてたら完売してしまったのでだいぶショックでした、再販…かかりませんかね………

 

髑髏城の七人 上弦の月

…行こう行こうとは思っていたんですが2月になってようやく決行。なんともいえないソワソワした気持ちでした。

幕が開いてみると同じ脚本演出でありながらまったく違う物語を観ているようで、上弦下弦がWキャストではなくWチームと言われ続けた意味が実感できました。同じ役でも宮野さんの捨之介と福士さんの捨之介では立ち方から違うし、表情や他のメンバーの引っ張り方も別のアプローチに感じたんですよね。兵庫や霧丸の立ち位置もなんだか変わって見えたり、それぞれの個性みたいなものが表れていた気がします。

特に天魔王役の早乙女太一さん、初めて拝見したのですがあの方は凄い。殺陣はもちろんですがそれ以上に登場した瞬間のオーラの爆発が凄まじくてちょっと我が目を疑いました…。圧倒的な存在感と威圧感に気圧されてしまって彼の発する人外感に一気に引き込まれたのが忘れられません。正直こちらの意思に関係ないほど強い力で吸い込まれる経験は初めてでした。髪の毛一本一本の先まで操っているかのような印象で化け物、というのか…。体のしなやかさ・身のこなしや豹変のギャップ、漂う末っ子ぽさなどとにかく恐ろしかったです。こわい。

三浦さんの蘭兵衛さんはどっしりめかつ大人な印象でした。無界襲撃で髪を触っていたのが堂々として色気あったなあ…、こちらも里の主として皆をまとめつつ熱いものを秘めた男という感じで魅力的でした。

正直どうしても下弦贔屓になってしまうのでメディア等上弦のほうが扱いが大きいのはとても悔しかったですが、一度ちゃんと自分の目で観て確かめられてよかったです。映像の世界で活躍されている方が多いからか舞台上にカメラの画角やカット割りが見えるような気がしたり、セリフの言い方や間ひとつとっても映画のような雰囲気があったりと新鮮でした。きっとLVはいい意味で映画みたいに見えてたんじゃないかなあ。WOWOWでの放送が楽しみです。

 

髑髏城の七人 下弦の月ラスト

(髑髏城の七人<下弦の月>:③月が沈んで - Run, Run, Run and Run)

…2月の下弦髑髏城は千秋楽含め4回か5回行きました。最後の1週間増やすか増やすまいか迷って結局大千秋楽だけになってしまいましたが、ラスト本当にぐっときて楽しかったので溜めた甲斐があったのかな。

千秋楽は他のどの回よりも後戻りできない烈しさや熱量がガンガンに各人の命を燃やしている感じがして熱くなってしまいました。特に髑髏城に乗り込む前の霧丸がはっとするほどよかった〜。これを越えたら二度と廣瀬蘭兵衞は生き返らないし、鈴木天魔王も二度と起き上がらないし、おきりちゃんはじめ無界の女性陣も荒武者隊も目を覚まさないと思ったらなんかね。本当の意味で彼らの生きる物語を観た気持ちです。客席も手拍子とか拍手とか一番あたたまってましたよね!

私14日から21日まで1回も観なかったせいかもしれないんですが、最終日に初めて捨之介から天魔王への殺意を感じたんですよね。それまでは仲間だったから、助けたいからという気持ちを感じていたのが蘭丸・蘭兵衞を殺したことへの怒りや恨みが噴き出したような「ケリつけようじゃねぇか、天魔王!」にぞっとして一騎打ちの本気さと微笑みの慈愛により深さが出たような気がしました。だからこそより喪失のショックが深まって霧丸の「生きろよ」や押し殺した「死のうとしたろ」に重みがあった。あれが宮野捨之介の辿り着いた形だったのかなって…😢そしてなんでだろう毎回楽しみにしていたはずの夢見酒の記憶がない。無界屋襲撃はもう壮絶に壮絶を極めたっていうか絶望が鋭いっていうかおきりちゃんの「らんべえさん、」が苦しいったらなくてもうね…。天魔王に最初に刺された子、に向かって叫んでたら後ろから蘭兵衞さんに斬られたあの子の絶望とかとんでもないですよね。混乱したまま信じられない気持ちで死んでいくってどんな感じなんでしょう。

すべてが終わってからのカーテンコールはとにかく笑顔に溢れていて、鈴木さんの"鈴木さん"としての煎餅投げとか笑顔に溢れた幸せな時間でした。もっと泣くかと思ってたんですけど終わってしまった悲しさをカテコの楽しさが打ち消してくれた。最後の天魔王・捨之介・蘭兵衞で肩を組んだ見得は本当に理想の幸せの世界線を具現化したようでようやく3人が笑い合えたと感謝しかありませんでした。マモさんありがとう。

3ヶ月間なんども泣いて笑って、忘れられない時間を過ごしました。本当にありがとうございました。

 

ミュージカルテニスの王子様全国大会 青学vs比嘉

…私の生テニミュ2作品め。関東立海からここまでの間に真田弦一郎に落ちていたのでワクワクでした!笑 原作未読かつ比嘉戦未視聴のため展開は全く知らずに観に行っています。

下手側見切れにいたんですが立海曲で真田さんがこっち方面向く位置だったので勝手に沸いてました。立海副部長、全体的にかっこよすぎません?立海曲も全体的に威厳と威圧感があって王者の風格を感じていました。海堂と柳生のユニフォーム交換舞台上でやったのには驚かされましたがいい筋肉をありがとうございました。お見送りで真田副部長に当たったのがうれしくて運使い果たしたかと思った…。

比嘉戦では手塚部長の後ろ姿がうつくしくてフォームに見惚れてました。実際のテニスはこの前のウィンブルドンまでまともに見たことがなかったのですが、テニプリが常人離れしているのかと思いきや現実の選手もかなりの迫力とパワーで驚きです。見るのは思いのほか楽しかったのでまた試合の中継とか見てみたいな。

肝心の比嘉戦はまず友人の推しサエさんの腕に驚き、歌に驚き、甲斐くんひどい!!って思っていたら完封勝ちしてあれ?とあっけにとられて終わっていました。いやまさか、まさか比嘉が一勝もしないとは思いませんよね!? 最後に地面に伏す木手さんが完全にやられキャラで愛おしい。

比嘉の曲はどれもかっこよくて楽しくていいですね!そしてダンスもかっこいい。ああいう雰囲気のダンス大好きなので観てて楽しかったです。木手さんの色気や肩〜指先のラインが完璧すぎて美しい…。そしてまた推しキャラが増えました笑 テニス中はえげつないのにコートから出ると観光気分な比嘉中カワイ〜!!日替わりもギャグセンス高すぎて笑いました、すごい。メンバー全員個性が光ってて大好きです。はいでぇ〜!

 

99才まで生きたあかんぼう

…Sea Openingの帰りにまとめてチケットをとりました。個人的に初村井さんも楽しみで、ようやく本物の村井さんを観られるとわくわくしたのを覚えています(笑)

舞台は照明、装置、音楽、衣装どれをとっても好みで居心地のいい演出でした。膨大な登場人物をたった6人で演じ分ける構成の緻密さは一度辻さんの頭の中を見てみたいくらいです。もう構成がすごい。死神…神?の衣装も大好きなんですがこれってフェチか何かなんですかね…。どれがどの人か探すのも楽しかったです。玉城さんの銃乱射(ブルブルブルブル!!だった気がする)と客降りが好き、たまたま1回目に扉近くに座っていて突然出てこられたので仰天しました。帰りにもう一度演技位置近くのリピチケを買った。今でもしょっちゅう思いますがほんっとうにお肌が玉肌というかツヤツヤで羨ましいです。綺麗だった。玉城さんの役ではお母さんもよかったし(「人よりちょっとだけ努力すれば、ちょっとだけよくなる」は就活中の身にとても励みになりました)、息子の妻がはちゃめちゃに可愛くて大好きです。孫も頑張ってて可愛かった〜!社長も渋くて素敵でした。

何回か観劇を重ねるうちに、松田凌さん演じる妻の出会い〜死去までの心の動きやあかんぼう・子供たちへの愛情、いとおしさに積もるようなやさしさを感じてどんどん好きになりました。私若い頃の妻の女装結構好きです☺️母(玉城さん)が訪ねてきたときのやりとりが全体的にとても好き。あれがお母さんの最後の姿になるとは…。でしたけど。ラスト、死にゆくあかんぼうに向かって振り向く姿の美しさは宗教画を思い起こしました、と言うと大袈裟かな。台詞はないのに静かに沁みて印象的なラストでした。

初っ端からカツラのギャグ挟まれて笑っていいのか耐えるべきか試された気持ちになりましたが全体的に笑いと泣きのバランスが絶妙で気持ちよかったです。主軸になる村井さんの演技も深かったし、周りを固める皆さんも同様にしっかり歳をとったり世代が変わったりして堅実さってこういうことなのかなと実感。それぞれの人物に名前がつけられていないことは物語に普遍性をもたせ自分自身の人生として没入させてくれた気がします。

「ほんとうに、よく生きました」に込められた生の肯定はなんど聞いても泣いてしまう不思議なことばの響き。できるならばまた観たい、味わい深い作品でした。

 

青春ディスカバリーフィルム〜どこだって青春編

…玉城さんと丸山さんの舞台挨拶回に初めてシネマート新宿へ。夜行くと裏とか真っ暗だけど椅子も昔ながらでサイズもよくて心地いい映画館でした!舞台挨拶も玉城さんがなんか楽しそうで嬉しかったです。魔界転生での共演もたのしみ!

まず1作目の『がむしゃらソールド・アウト!』。足立さんのお仕事をちゃんと(?)観たのは初めてだったんですが、改めて見ると背も高いし脚も長くてびっくり!!そしてかなり体がかっちりしていてよかったです。お話の内容はまあ予想通りの結末というか、ある意味定番かなと思いましたが題材がお笑い芸人なのは普段あまり触れない世界で新鮮でした。中村さんや長谷川太郎さんの出演が嬉しかった!笑

『500円の後悔』。私のイメージだと広告代理店ってかなりいいお給料だったので違和感があったんですが実際は大手以外だとそんなものなのかな。少なくとも辞めてしまうよりはよかったんじゃないかと思いますが…。全体として雰囲気いい話、ぽくはなっていましたが私は台詞の端々に違和感があったかなあ…。「いい友達持ったわ」とか。そういえばメイキングDVDを未だに開けていないことを思い出しました。見なきゃ。お金がないって切ないなあ…。

『ポケットの中のビスケット』はコメディとして駆け抜ける感じが楽しかったです。高崎さんは実際に生の舞台で拝見したことがないのですが脚本を書かれるとこういった感じなのか〜と思った覚えが。私も宝くじなり馬券なり当てたら半分くらい貯金してあと家に入れるぶんと趣味に入れるぶんとに分けて人生長々楽しみたい。

そしてラストは『パンドラノート』。いや〜〜、あの…富田さんの色気は一体、なんなんですか…。なんかもう、だだ漏れって言葉がしっくりきます。パーカーの前開けすぎでは?展開としては4作の中で一番面白かったです。過去にあったノートの恨みが実は勘違いだったのが意外で!それまで増島さんのこと嫌な奴だと思っててすみませんでした。ただ爆弾云々に関してははたから見ているとどう考えても小宮さんの仕業にしか思えなかったので勿体無く思ったかも。逆に増島さんの鈍感さが目立ったといえばそうかもしれません?2人が無事誤解を解くことができてよかったです☺️

 

The Greatest Showman

…珍しくも好きな俳優さんが全く関わりないのに観た映画。ちょうど公開されてしばらくして感想が多い時期だったので、とりあえず音楽目当てで行こう!と友人と観に行きました。

結論としては音楽がとてもよかった!ミュージカル映画を観たのは初めてでしたが、音楽の力っていいですね。ストーリーもアメリカンな王道ではありつつ主人公のバーナムが絶対に浮気をしなかったりいい意味で予想を裏切られた部分もありました。リンドはリンドで傷ついたと思いますが、あそこで彼女の誘いに乗らなかったのには好感が持てます。写真のフラッシュが大きく映った時点で嫌な予感はしましたがまさか公衆の面前で自分もダメージを食らってまでキスするとは思いませんでした😲サーカスや家族をほったらかしにしたことも含めバーナムの行動は賛否両論あるでしょうが、私にはビジネスマンとして極めて合理的な行動に思えます。

映像は冒頭の屋上でのシーツ場面などいかにも"CG"という雰囲気の部分が好みと違って少し残念でした。綺麗は綺麗なんですけど綺麗すぎるというか、動きも全部が同じでアニメっぽいというか…。他の作品を見たことがないのでわかりませんが、それが作風・狙いなら単純に嗜好が合わないんだと思います。ショーの場面なんかの画面構成はとてもわくわくして好きです!

特に気に入っていたのはフィリップを勧誘するシーンの"The Other Side"。後ろのバーテンさんもいい味出しててリズミカルで大好きです。音ハメがとっても気持ちいい!言葉の掛け合いや交渉も小気味良くてしばらくこればっかり聞いてました。ダンスもくるくる軽快でかっこよくて好きです。

それとこれは監督の腕なのか、話のはしょり方が最高にテンポがいいと思います。バーナムの幼少期、サーカスを始めるに至る経緯が実にすっきりしている。日本の映画だと冗長なナレーションや無駄に細かい描写が入ったりしそうな偏見が…。本題であるサーカスの話にすぐ辿り着けるのはワクワク感が持続してありがたいです。ラストも瓦礫の山からサーカステントへ一瞬で移動できて爽快でした!また大画面と大音響で観たい映画です。

 

リメンバー・ミー

…ほんの数秒の鈴木さん吹き替えのために公開翌日観に行きました。同時上映のアナ雪は1作めを見たことがないのにボロ泣きし、本編でまたぼろぼろ泣きまくって大変でした。隣のカップルが男性もかなりしっかり泣いてて上映後よかったねって感想を語り合っていてそちらでも心があたたかくなった思い出🎞️

私はピクサー含むディズニー映画をほとんど通らずに来てしまったためピクサー=ファミリー向けの愛と勇気と感動、のようなイメージをしていたんですが、甘かったです。まず映像が緻密で美しく、メキシコの世界観が愉快でメインの音楽も素晴らしかった。ピクサーなめてました。

ラクルスが自分の本当のひいひいおじいちゃんじゃなかった!というのは予想外でやられましたし、名声のために相方を殺すなんてドロドロした内容を入れてくることも驚きでした。それまでお祭り騒ぎのコメディだったのが一気に不穏になる感じ。最終的にスカッとする成敗の仕方でよかったです(^o^)

吹替版はミゲル役の石橋くんが歌も演技もとにかくうまくて!ヘクター役の藤木さんも声のお仕事がこんなにうまいとは知りませんでした。物語世界にどっぷり浸かれて最高のキャストだったと思います。

鈴木さんの登場シーンはたった一言なのに息が止まるかと思いました。映画館の大画面と音響で好きな俳優の声を聞くって心臓へのインパクトがすごい。(笑)刀剣映画だいじょうぶかな…笑

 

若様組まいる~アイスクリン強し~

(若様組まいる〜アイスクリン強し〜 - Run, Run, Run and Run)

…初めて観た玉城さんの主演作。ポスタービジュアルがとってもすきでした。舞台版カバーの文庫で予習しながら舞台ではどんなふうになるのか考えるのも楽しかったです。小説のミナさんの台詞ひとつ一つが玉城さん言いそう〜!ってくらい話している姿が浮かんできて公演前から楽しみが膨らんでいきました。列車のシーンの衣装見たかったな…。

玉城さん目当てで行ったのに和合さんに爆笑して帰りました笑 もはや2回目以降は出てくるだけで面白いし何を言っても笑いが起こるのずるくないですか!?w ユニークというかエキセントリックというか、ぶっ飛んでいるのに世界観を壊さないさじ加減はさすがだと思います。千秋楽のカーテンコールで噂に名高い「平和の和に合格の合、真実はいつも一つ和合信一です!」を聞けたのが嬉しすぎました。最高。

二度目ましての伊藤さんは相変わらずのエンターテイナーで、特にミナがアイスクリン作りを実演してみせるシーンで360°どこから見られても隙のなさと常に動き続けるイキイキさが印象的でした。本役以外でのアドリブも真面目な顔でとんでもない爆弾を投げ込んできて、対する若様組の面々の反応も含め毎回涙出そうなほど笑ってました。

玉城さんは優しい雰囲気も持ち合わせつつどこか幼さや鈍感さもあった大好きなミナさんでした。一回だけ冒頭の「「「「せーの」」」」に「それ巡査が一番やっちゃいけないことだからな!!?!?」ってツッコんでたんですけどアドリブだったのかな?ミナさんがあの勢いで突っ込むのが聞けて嬉しかった。ミナと呼ばれてからの「なーがーせー?」も大好きです。沙羅さんとの甘酸っぱい感じもすっっっごくかわいらしくて少しもどかしくて最高でした。ラストのダンスはもう付き合っているのでは………

抜群の安定感だった粟根まことさん(渡京と全然違った)をはじめ、橋本全一さん、鎌苅健太さん、そして若様組の面々、女性陣など他のキャストの方も素敵でした。乃木坂の井上小百合さんも役とご本人のギャップがすごくて驚きました…!続編はだいぶ人が入れ替わっているようですがなんとか観に行きたいです。

 

一人の息子

…4月のイベントで鑑賞。CFの試写会も本上映もいけなかったのでパンフを購入できなかったのが心残りです。

本編はとても静かで穏やかな印象で、ごく普通の人の日常の一場面を切り取ったような映画だと感じました。事件は事件だけど2人ともある程度落ち着いていて、劇的な上がり下がりがあるわけではないというか。展開や2人の衝突にハラハラするというよりも内面の変化を読み取る映画かなと思います。

公開前の馬場さん・玉城さんのニコ生でラストシーンに笑うっていうのが監督と解釈について話し合って…という話があったのですが私は確かにと思います。それまでのどこか閉じた守の性格、父親との過去が電話を終えてあんなに綺麗に笑えるほどあっという間に氷解することがあるのかなと。そこまでが日常的だっただけに、劇的な展開が馴染まなかったのかもしれませんが…。

全体を通して二人の内面の変化に焦点が当たっているからか、ストーリーの展開自体はややゆったりしすぎているような感じがしました。リアルといえばリアルだし、少し物足りないといえば物足りないような気もします。逃げてばっかりで全然会おうとしない守さんにもだもだしたー!ジェットコースターに乗っている守さんの自然な笑顔好きです。玉城さんがコースター苦手なのを思い出してほっこりしました(上映会で余裕だったと仰っていましたが)。

この作品は上映会や舞台挨拶が多く舞台中心に観てきていた私には新鮮でした!浅草のイベントでもTシャツのお渡し回でも玉城さんがとにかく優しくて好きが増しました。根本さんの紳士感も馬場さんのパワフル感もすごく素敵で浅草行ってよかったです!またああいうイベントあったらいいな。

 

ハムレット

…以前マクベスを拝見したシアターカンパニー・カクシンハンの小公演。あいかわらず客席がなんかアツかった!笑 カクシンハンは一昨年?のマクベス以来2回目。

観劇したのは通路から少し降りた中央の席で、左右後ろすべての通路演出が臨場感たっぷりに感じられました。レアティーズが突入してくるところとかめちゃくちゃ驚いたんですけどすごくよかったです。吼えてる声がそのままエネルギーを持って飛んできた感じ。

真以美さんのオフィーリアは正気を失ってから本当に儚くて憐れで、その様子に胸を打たれました。あんなに彼女が可哀想だと思ったのは初めてです。また、これまでさほど重要視していなかったガートルートがのぐちさんによってとても気になる存在に変わりました。ハムレットが詰るところの切迫感が物凄くて…。もうやめてハムレット、は息子の向こうにいる亡き先王への言葉にも聞こえました。そのあとのクローディアスを見送りつつ憎々しげに睨みながらロケットを投げ棄てる演出がとても好きです。あれで完全にガートルートは息子についたんだなと思わされました。だからこそラストの行動が説得力をもち彼女の意志が際立ったと思います。かっこいい。

ホレイショー役の鈴木彰紀さんは、マクベスのときから不思議な色気を持っている方だと思っていましたが今回さらに爆発していたような気がします。インテリメガネ最高。デンマークに帰ってきたハムレットと歩いてくる通路降りの感じがすごく好きです。全体的にホレイショーの献身が健気でした。

そして演出面では横断歩道が最終的に棺桶になったことにシビれました。ただ、わざわざ3.11と結ぶ必要はあったのかな…?というのは若干疑問です。私が自力で関連性に気がつけなかったというのもあると思いますが、パイプ椅子の飾りのようにその要素だけが単独で本編から浮き上がってしまうとただ物を足しただけになってしまうのではないでしょうか。アングラ感のあった挿入シーンもなんだか唐突に感じられました。それ以外には、ホーディンブランの見送りがクラブでのラップのやりとりになっていたり、ローゼンクランツとギルデンスターンがド派手な衣装だったり面白い点も多かったです。今回の観劇でハムレットとホレイショーたちが見た幽霊は同一だったのか、ハムレットが見たのは本当に父だったのか、など新たな疑問も生まれました。改めて他の演出も探して考えを深めてみたいと思います。

 

ミュージカルテニスの王子様 Dream Live 2018

…横浜2日目の2公演を観ました。どちらもサブステージ側だったので、比嘉も立海もたくさん見られて満足でした(^ー^)席を当ててくれた友人に感謝。

ペンライトを振るようなライブ・舞台は初めてで最初は右も左もわからずにいたんですが、終わってみれば喉が痛かったくらい叫んでました(笑)もう目が足りなくてどこを見ても楽しかったので、ドリライはマルチアングルの円盤を出して欲しいです。画面にメインステージに通路にサブステとほんとうにどこを見たらいいのかわからなくなる!笑

真田が全体的に天然な雰囲気になっていて私はとても好きでした。SAMURAIの「もっと出さんかァー!!」とか箱に詰められて「出さんか!」って言ってるところが控えめに言ってKAWAIIし基本的に幸村を追いかけていたのもよきです。なのにOP直後のアップはかっこよくて息止まるかと思ったし、もう迷いはないの中学生っぽい幼さのある表情は切ないしでずるいと思います。大楽はサブステを囲む席にいましたが太ももからふくらはぎへの筋肉の美しさがとにかく芸術的でかっこよかった。靴下丈まで完璧でした。真田さん全身の筋肉のバランスが素晴らしいですよね!?立海、ゲストの初代もひたすら自由すぎてトーク楽しかったです、唐突な結婚式のインパクト😂

比嘉ラップも間近で見られてひたすら楽しかった!!バイキングホーンも衣装とか構成とか最高で比嘉たーのしー!ってなってしまいました。派手!コーレスも一番楽しかったなー!全編で木手さんの流し目が炸裂していて美しいかっこいい好きしか言葉が浮かばなかったです。MJ風の衣装すっごくかっこよセクシーだったのに手塚ァァァァ!!!って結構な勢いで滑っていくの面白すぎました。わちゃわちゃ仲良ししている比嘉かわいいです。

私にとってはじめてのテニミュ・はじめての青学は9代目で、彼らの挨拶を聞いていたら自分でも驚くくらい残念で寂しい気持ちになってしまいました。みんなの役への気持ちとか、青学への気持ちとか、もう青春でしかない輝き感でしんどかったです。ライブ中からちょくちょく「最後」とか「また」とかのワードにこっちまで泣けてしまって私が出会った青学が9代目でよかったと心から思っています。10代目の登場タイミングはさすがに驚きすぎて涙も引っ込みましたが。9代目青学を演じてくれてありがとうございました。

 

ヘンリー五世

シェイクスピアがすきならこれけっこういいよ、と勧められて観た作品。新国立劇場の中劇場2階最前列から観ましたが全体的に視界良好で案外いい席でした。そして舞台の使い方が広かった!そこそこの客席を潰していたように思います。

旗ややぐらの舞台装置はいいなと思ったし落ちたり掲げたりの大がかりな仕掛けも好きなんですが、水についてはどうしても髑髏城の迫力には負けるなあと思ってしまいます。あんな仕掛けができるほうが珍しいのは分かっているのですが…。 髑髏城を先に観たのがまずかったかな。

ヘンリー五世を観るのも初めてならそのシリーズも一切触れたことがなかったので、結構最後までどうなるのかハラハラしてしまいました。もちろん世界史の知識はほとんど飛んでます。浦井健治さんは初めて拝見しましたが素敵なヘンリーでした…!やさしさと治世者らしい冷たさがあり堂々として若いながら威厳のある王という感じでした。

フランス方は貴族らしい優雅さや高貴さ、傲慢さがあり、のんびりした感じがわりと好きでした。あのロイヤルブルーはやっぱり綺麗ですね!最初は余裕をかましていたのにほうほうの体で逃げ帰ってきたところがちょっと情けなくて喜劇でした、仲間が亡くなっているので本人たちには笑い事ではないんですけど。それにしてもあの状態からヘンリーが勝つとは本当に歴史ってなにがあるかわかんないな。

シェイクスピアの歴史劇は恥ずかしながら初めて観たのですが、なかなか壮大でおもしろく当時どのように受け止められていたのか興味が湧きました。語り部がしっかり登場していたこと、衣装が豪奢だったこと、子供がいたのもよかったです。衣装といえば、ヘンリーが純白から返り血に染まったような真っ赤なものに変わったのが細かいながら好きでした。どちらもよく似合っていて素敵だしあれだけの戦いのあとだと処刑を含むヘンリー自身の変化も表しているようで王の覚悟を感じました。

 

ゼニガタ

(映画『ゼニガタ』観てきました - Run, Run, Run and Run)

…観る前はちょっと予告や題材にビクビクしていたものの鑑賞後は樺山さん美しかったなという気持ちで一杯になった映画。闇金だけは手を出さないようにしようと思いました(当たり前)

樺山さんは一方的なやられキャラで、一番お金に翻弄されてどうしようもなくなってた人という印象でした。どう考えても善人だとは言えないし自分のことしか考えてないけど、それでもどうにかして助けてあげたくなるのは玉城さんだからか樺山さんだからなのか。人を撃っておいて「ごめんね、ごめんねっ」の軽さなのが一番意外でした。でも小心者らしいと言えばそうかも…チャンスはいくらでもあったかもしれないのに逃げられなかったんだなあ。

今ホームページを見返していて初めて升毅さんが出演されていたことに気づいて、あれこの間その話あったっけ!?と驚いています。同じシーンには登場していないからか、主催が関係ないからなのか…紅葉橋、まだ観に行けていないので12月の上映会に賭けてます。

ああして痛めつけられる役は玉城さんすごく巧いと思うし好きは好きなんですが、やっぱり平和でニコニコしてる役もたくさん見られたら嬉しいな〜。逆に痛めつける側も演じてほしいと思っていたら天のディーラー(?)と坊太郎がきたのでかなり嬉しいです。小烏丸も微笑みの人(刀)だったし映像でも樺山さん路線を残しつつ柔らかい役が来たらいいな!!できれば生きてハッピーエンドを迎えてほしいです。

 

舞台刀剣乱舞 悲伝 結いの目の不如帰

明治座、銀河劇場で観劇。展開に呆然として言葉を失ったのは初めてかもしれない…1幕ラストまでですでに横からノーガードで殴られたような気持ちでいました。折れたり折れかけたりはともかく仲間を斬るっていうところが衝撃的すぎて客席も休憩に入ったときの空気が戸惑っていた気がします。

重めなメリバは好きなので三日月の結末、円環を脱せないというラストには納得しています。どこかで三日月が心身ともに折れないかぎりは円環は終わらないと思っていますが、結局彼が変えたかった未来ってなんだったんでしょうか。個人的には最初の本丸襲撃→三日月以外全滅→顕現時点へループの流れかなと考えているので本丸が襲撃されなければ済みそうな話ですが、そうすると三日月が本丸にいる時点でアウトなんですよね。

今回はEDで三日月は歌っていませんでしたが、固い表情が彼の悲伝全体を通しての頑固さや周りに頼らず内に篭る様子とリンクしていた気もします。本当のところはご本人に聞かないとわかりませんが…。言ったところでどうにもならなかった周があったんでしょうが、それでも事前に相談していたらもっと良い道もあったんじゃないかとあの道筋しか観ていない私は思ってしまいます。新作も発表されましたが、今後どういった展開が足されていくのか楽しみにしています。

明治座は1階のほぼ最後列だったのですが、天井と横からの音響で映画館のような感じがしました。花道もちゃんと見えたし、せり上がる長谷部不動もバッチリ見えてよかったです。極出してくれて本当にありがとうございました…!

Blu-Rayが届いて見返していたらやっぱり大好きな作品だと改めて感じました。バクステも含めとにかくこの頃毎日楽しかったなとか思い出が多くて、今後のドキュメンタリー円盤とか(あるかわかりませんが)蔵出しも楽しみです!リリイベ行けますように

 

シャカリキ応援上映 青学vs立海 関東大会

(シャカリキ応援上映>関東立海 - Run, Run, Run and Run)

…上半期ラストに行ったのは応援上映でした!初めての場でしたがドリライ後ということもあってリラックスして楽しめました。コメント映像にかとしょーさんと立海副部長いたの嬉しかったな。

知らない人同士で上映会をしているようなものと思えばなんだか会場全体知り合いな気すらしてくると言ったら言い過ぎな気もしますが、少なくとも私がいた映画館ではそれくらいアットホームで平和な空間でした。ペンラ持ちすぎな人はいましたが頭の上でぐるぐる回したりはしていなかったので特に喧嘩もなく。

青学9代目が卒業して10代目の公演が始まる前だったので、改めて10代目はどんな感じになっているんだろうと考えたりもしました。氷帝四天宝寺の後に控える全国立海でどうこの関東立海を背負っていくんだろうと楽しみでもあり別物として観るべきなのか悩んでもいます。さらに強く魅せてくるであろう立海に勝つ説得力を、関東立海の経験なしに作るって大変だろうと思うんですが頑張ってほしいです。

とりあえず全国氷帝の東京・凱旋を観て四天宝寺もいく予定が立ったので、青学10代目の試合を楽しみにしています。きっとさらに強くなってるよね!

今までの全国立海の公演時間を聞いて震えていますが、3rdはどうなるんでしょうか。まずは来月から始まる四天宝寺戦、初の生四天宝寺なのでいろんな意味で楽しみですし悲伝で拝見した川上さんが阿久津役で観られるのも嬉しいです。好きなキャラクターを増やしすぎないよう気をつけます(^-^;)

 


 

 長くなりましたがようやくこれで折り返しました!

 残りを年内に上げられるかは未知数ですが、多分上半期よりは作品数が減っているのでなんとかなるのではないかと…なってほしいな…

 髑髏城もスサノオもNo.9もまだまだ書いていないことばかりですが、ゆるゆると形にして記憶を残していければと思います。

 最後までお読みくださりありがとうございました!!

 

RedBeard